キーワードによる情報の取得と,伝播による新しい情報の発見

梅田望夫さんは「知的生産のための道具」としての「はてなブックマーク」のなかで,はてなブックマークの価値を「新しい情報の発見と共有と伝播」と置いている。ここで,「伝播による新しい情報の発見」ということを自分は体感した。はてなダイアリーにはじめて書いた記事が梅田望夫さんにはてなブックマークしていただき,さらにそれをウォッチしている人からのアクセスが一日で計200件ほどあったのだ。
8月からbloggerでブログをまともに書き初め,サバティカル中でご自身の著作に関する記事にはすべて目を通していらっしゃるという梅田望夫さんに,ネットのあちら側での接触を試みるため,戦略的にはてなダイアリーに乗り換えてみて一日目の出来事だった。


さて,話を戻す。自分はインプットした情報の検索のしやすさでネットの情報の蓄積にはグーグルノートブックとfirefoxのアドオンを利用している。今のところ,はてなはタグからしか検索できないので。(次回のアップグレード全文検索機能がつくらしい。)しかし,「伝播による新しい情報の発見」の観点では,はてなブックマークのほうがすぐれていると感じる。


そもそもネットでの情報の取得方法には2通りある。ひとつはキーワードによる情報の取得,もう一つは,文脈を伴った関連情報の取得だ。キーワードは静的な「情報」を対象とし,グーグル検索したほうがより広範囲なソースから情報を得られる。しかし,文脈を伴った「情報に関連する情報」の取得には,リンクあるいはソーシャルブックマークのほうがすぐれている。


伝播による情報の発見のための「はてなブックマーク」と一次発信者からの情報自動収集機としての「googlereader」,活用するために情報を蓄積する道具としての「Googlenotebook」,目的に合わせて使い分けていきたい。