思考の瞬発力と物事の核心を見抜く力

思考の瞬発力とは,議論の際に相手の主張を取り入れそれについて意見を即座に言う力,あるいは課題が与えられた際に解決策のオプションを列挙し最適解を即断即決する力だと思っている。
また,物事の核心を見抜く力とは,表面的事象の裏にある本質を見抜き,問題解決をする力である。
どちらもInputが与えられてからの反応時間とその質が評価の対象となる。

これら二つの力はともに訓練で鍛えられる。
思考の瞬発力を鍛えるためには,自分なりの型を作ることだ。議論を重ねるなかで,自分なりの型ができてくる。型を作るためには,事象を「一言」でざっくりと説明してみる,判断の優先順位(評価軸)を明らかにする,そしていろいろな道具(フレームワーク)の使い方に習熟することが有効だろう。
物事の核心を見抜く力を鍛えるためには,物事を間逆の状態だったらと仮定して考えてみる,何も前提条件が無かったらどういう選択肢が適切かとゼロベースで考えてみる,事象の裏にある「主語」について考えてみる(このニュースをなぜトップニュースなのか,誰がなぜそう判断したのか,など)ことがいい訓練になるだろう。