精緻な自家製MBAプログラムのすすめ−課題の検討


いかに巻き込むか
巻き込む対象は大きく3つに分けられるだろう。
1.モチベーションが高く,ぜひ参画したいと言う人たち
2.少しは興味があるが,そこまでやる気はないというカテゴリー(read only)
3.まったく興味がない
基本方針は2つ
「1」の人たちを増やすこと,「2」の人を「1」のゾーンに持っていくことだ。
・モチベーションの高い人に認知してもらう活動,仕掛けを作る
・モチベーションごとに参画できるステップを作る
この2つについて解決策のオプションを考える必要がある。


いかに集合知に集約するか(体系化するか)
もし編纂に必要な人数だけ巻き込めたとする。この活動の一番の特徴はMBAの「カリキュラム」を作るという点だと思っている。(お勧め本をただ分類するのではない!)
課題は2つある。一つはいかに「カリキュラム」を編纂するかだ。もう一つは指導教材だ。

一つ目の課題は,カリキュラムという名の情報の関係性についての情報をいかに集め,質を担保するかだ。具体的には,本を読む順番をいかに設定するかということ。この点はプラットフォームの仕様によって解決可能だろう。

二つ目の課題は,編纂者のバックグラウンドがそれぞれ違うので,同じ本でも各々にとっての価値が異なるという点。つまり,本を読む背景・文脈が異なるので,評価が異なってしまうのだ。解決策としては,自分にとって役立つ本という視点ではなく,MBAあるいはMOT入学願望のある初学者,既習者(基礎のみ)にとって役立つ本という視点で選んでもらうことか。だが,仕組みで何とかならないだろか。この点はもう少し考えることを要する。

また,必要な冊数は
=今のところ36分野×9冊(初学者向け2冊(教科書1冊,参考書1冊)+MBA入学者向け5冊(教科書2冊,参考書5冊))
=334冊

そこから考えられる必要な人数は
コアターゲット:100冊=一人平均10冊として,10人
サブターゲット:250冊=一人平均0.2冊として,1250人

厳しいかもしれない。


いかにノイズを取り除くか
例えば,アマゾンの経営学・キャリア・MBAで上位にランキングされている書籍はあまり参考にならないだろう。

問題はノイズを入口で取り除くか,出口に出るまでに取り除くかだ,あるいは,数で圧倒して取り除くかだ。
これは,ノイズ情報に対する評価をユーザーに可能にすることで解決できる。
だが今は,そもそも何人巻き込めるかが問題なので,これについては問題が発生しそうだと予想できた時に再度考えたい。


その他雑感
ターゲットの誰にとっても使える‘最大公約数’とするために,精緻さの中に選択できる自由を残したい。そして,より多くの人が使用すればするほど選択のコストが低くなるような仕組み(レコメンド機能,使用率や評価機能)がある方が望ましい。