ヨーロッパの田舎町に住むこと

今日は日記風に書いてみる。

「この街では正しいことが正しく行なわれている」(この街とはパリのこと)と梅田望夫さんは今北純一×梅田望夫「欧州の真の力強さとは何か」の中で述べておられるが,時間の進み方という点では,日本と比べてヨーロッパはゆっくりしていると感じる。ここKlagenfurtが田舎町だからかもしれないが,平日の午後7時以降は店が閉まりはじめ,人通りが少なくなる。もちろん日曜日に空いている店など無い。初めは不自由に感じたが,慣れてしまえばどうってことない。たとえば,全国のコンビニチェーンが夜10時から朝の6時まで閉まっていたとすると電気代はいくら減るのだろうか。
今はやり?のフェルミ推定をしてみよう。

<戦略の検討>
1.人口から攻める。(一店舗当たり何人のユニークユーザーがいるか,全国民の何割がユニークユーザーか)
2.企業から攻める(企業の売り上げを維持するためには,何店舗が必要か)
3.面積から攻める(都市部が全国の何%で,都市部には平均?店舗/面積ある)

1は過程が怪しい。2は売上を知らない。よって3.で考えてみる。
・東京大阪間が新幹線で2時間半なのでだいたい500kmとして,日本の面積がだいたい2000km × 200kmの長方形=40万平方km
・都市部が5%=2万平方km
・都市部に平均して1平方kmあたり一店舗あるとすると=2万店舗
・一店舗×8時間(閉店させる時間)の電気代が100円として1日200万円
・1年で6億円分の電気から発生するCO2が抑えられる

フェルミ推定の評価>
店舗数は3万5千店位か 出典:wikipedia

電気代はあまり削減の効果がない「らしい」。 出典:Yahoo!知恵袋


<実現の可能性>
店舗の夜間維持コスト > 店舗の夜間営業利益 + 潜在顧客を失う機会損失
ならば可能


残念ながら,電気代の効果はないようだ。だが,生活に「違い」をもたらすことができれば,便利すぎる生活に対する警鐘を鳴らすことができるのではないか。
結局経済の仕組みに逆らって不便に戻すことなどできない。しかし,不便になったところで,人はその状況に慣れることができる。つまり,経済の仕組み自体を変えることが必要なのではないかだろうか。


<余談>
このblogを始めたころは,特定の読み手に拾ってもらうための仕掛けがあった。もちろんご本人はお気づきだろうが,梅田さんに自分(のblog)を覚えてもらうための仕掛けだった。あざといほどの「梅田関連記事」を投稿し続けた。梅田さんのはてなブックマークgooglereaderによると1日平均3.5ページだ(水村さんの話題で登録件数が増える前までは)。その中に頻繁に「梅田望夫」の記事を取り上げたblogがあれば,さすがに覚えてもらえるだろうと。

では,なぜ覚えてもらいたかったのか。それは梅田さんの情報の扱い方を自分のロールモデルにしたかったからだ。そして勿論,いつかお会いして話をさせていただく機会を狙っていたからだ。ネットのあちら側のやり取りとは違う,直接会っての会話。

さて,今年からJTPAシリコンバレーツアーがなくなり1日だけのカンファレンスになったようだ。
http://www.jtpa.org/event/svtour/
日本と比べて少しアメリカに近いヨーロッパから3月に行こうと狙っていたのだが,運悪く,インターンシッププログラムの報告会の日程と重なってしまった。ヨーロッパで働きまた日本の大学に戻る23歳の自分が梅田望夫さんと話をできる機会を探っていきたい。