斎藤嘉則 [1997] 問題解決プロフェッショナル−思考と技術−

【概要】
問題解決の際によく言われるのが「空,雨,傘」だ.事実からアクションプランを策定する際に,考える手順は以下の通りだろう.
・空が曇っている(事実)
・雨が降りそうだ(示唆)
・傘を持っていこう(提言)

本書ではより具体的に,問題解決の手順を指南している.
問題解決の仮説構築の手順は以下のとおり
1.事実からコアイシューを見出す
2.コアイシューの最終的な問題解決への意味合い・示唆を明確にする
3.具体的な解決方法を仮設し,アクションプランにまで落とし込む
各々のフェイズで,より多くの可能性を考えるという発散のフェイズと,選択肢に優先順位をつけるという収束のフェイズが存在する.

問題解決の仮説検証の手順は以下のとおり
1.評価軸を設定し,アクションプランを選別し,いつまでに,だれが,何を行うのかを設定する
2.アクションプランの実施・評価
3.結果のフィードバック
適切な評価軸の設定,優先順位の付け方と,間隔の短いフィードバックが必要だ.

以上の手順を行う際に用いる便利な道具が,ロジックツリーやMECEフレームワークだ.