ライフネット生命出口社長の授業と講演会

6月16日(火)昨日はとても有意義な一日だった.

13時に副指導教官の先生に相変わらず自分の無能ぶりをさらけ出し,叱咤激励を受けた後,インターンプログラムの先輩であるG氏の紹介により,ライフネット生命の出口社長の授業と講演会を拝聴してきた.

まず,圧巻だったのが授業である.ハッキリ言って教養のない自分なのだが,それを忘れてしまうくらい面白い内容だった.一言で言うと,イスラムの歴史をタテヨコの視点でみるというものだ.仏陀・イエスムハンマドという3人の預言者の出自・背景の違いから始まり,宗教の普及を統治や当時の経済状況との関連から丁寧にご説明いただいた.歴史が繰り返されるのは,人間の集団というものは単純だからだ.飯を食ってお金を儲けて,領土を広げるというプロセスは変わらない.という視点は自身の研究にも気付きを与えてくれた.人は複雑怪奇な生き物だけれども,集団の原理はそんなに複雑足りえないのだ.

もう一つ驚いた点は,授業に出席している学生の質の高さである.一回生とは思えない知識量で,自分の無知を思い知らされると同時に,積極的に発言する姿勢に感動した.塾講師時代の経験から,クラスの場づくりの難しさを考えると,麻生川先生の生徒参画型の授業運営についても大変勉強になった.

さて,講演に話を移すと,改めて出口さんのポジティブシンキングに感銘を受けた.やはり世の中に大きな価値を提供できるような仕組みを作り出す人はポジティブシンカー(のようにはた目からは見える)のだろう.印象的だったのが,ライフネットのマーケティング戦略で,自社の顧客を用いて,「ライフネット調べ」として統計調査を安価に行うことで,それをネットで取り上げてもらい知名度をあげるというものだ.(

自分が昨日学んだまとめとしては,タテヨコの思考で理解できるように,現在の規制や技術的不満は解消されるのが「あたり前」でそれはいつか生じる.だが,その「あたり前」は相手の気持ちになれないとわからない.また,その時期を見いだしチャンスをものにするためには,バンテージポイントにいることが大事だ,ということだろうか.


参考:
ライフネット生命とは