OUTPUTを続ける具体的効果−アンテナの感度が高まる

blogなどでOUTPUTを続けることで,INPUTに劇的な改善がみられるらしい。この中で自分が実感した2つの効果について述べたい。一つはINPUTのアンテナの感度が高まること。もう一つは,自分の頭でストックしきれない情報をネットのあちら側に預けることで,思い出しコストを下がり,そのあまった力を情報の新たな組み合わせに用いることができる,ということだ。


INPUTのアンテナの感度が高まる

一日を過ごしていると,いろいろなことに対する小さな不満や満足や気づきが生まれてはまた消えていく。16〜18時間起きていて,何も新しい気づきを得ない一日はまずないだろう。OUTPUTを続けると,その気付きを後で書きだしたいと思い,記憶しようと思うようになる。つまり,小さな自分のトンガリに引っかかったものに,気付き,覚えておく力が高まるのだ。


思い出しコストを下げ,情報の組み合わせに力を注ぐ

人の記憶力は限られている。そして覚えておくためには,定期的なケアが必要だ。そこで,限られた記憶力を有効に活用するためには,記憶を情報の新たな組み合わせの発見のために活用すればよい。つまり,情報の詳細を覚えるのではなく,組み合わせに必要なラベルのみを覚えるようにするのだ。
ラベルに付随する情報はすべてネットのあちら側に預ければよい。さらに,ネットに預ける良い点は,忘れられることに加えて,関連情報を利子のように付け加えることができることだ。
そして,忘れることで余った力を,情報を組み合わせて新たな価値を生み出すことに費やせばよい。