5Sから継続的改善風土を生み出す


5S(ゴエス)とは、製造業やサービス業などの職場環境維持改善で用いられるスローガンである。各職場において徹底されるべき事項で、整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣化の場合もある)の5項目を指す。

ウィキペディア(Wikipedia)


こちらのマネージャーは,5Sをただの整理整頓だと認識していると感じる。だが,5Sの本質は5つ目の躾(習慣化の場合もある)にある。整理・整頓・清掃という面倒臭い,いやなことを,現場の方たちを巻き込み継続的に続けていくことは,改善し続ける企業文化を作ることに貢献する。5Sは改善の風土を作る土台なのだ。

現場のオペレーターの方の話をうかがっていると,例えば2005年や2006年ごろには,盛んに5Sのワークショップが開かれていて,工場内の整理・整頓はある程度改善されたらしい。だが,今はその継続的だった活動は自然に消滅してしまっている。

トップダウンで仕組みを作る場合,やりつづけること(やりつづけてもらうこと)は難しいようだ。仕組みを作る段階から,現場の人を巻き込むということを試してみたい。