プロとアマの違い−プロの要素は世界共通

プロとアマの違いについて以下のエントリーで面白い比較表が挙げられていた。

『宴の支度 (3) 小さな変化からすべては始まる。「プロ」と「アマ」の13の違い』Lifehacking.jp


プロ_____________________________アマ
1. 人間的成長を求め続ける _______1. 現状に甘える
2. 自信と誇り ___________________2. ぐちっぽい
3. 常に明確な目標を指向 _________3. 目標が漠然としている
4. 他人の幸せに役立つ喜び _______4. 自分が傷つく事は回避する
5. 可能性に挑戦し続ける__________5. 経験に生きる
6. 思い信じ込むことができる______6. 不信が先にある
7. 自己訓練を習慣化______________7. 気まぐれ
8. 時間を有効に習慣化 ___________8. 時間の観念がない
9. 成功し続ける__________________9. 失敗を恐れる
10. 自己投資を続ける ____________10. 享楽的資金優先
11. 使命を持つ __________________11. 途中で投げ出す
12. 出来る方法を考える __________12. できない言い訳が口に出る
13. 自分のシナリオを書く ________13. 他人のシナリオが気になる

仕事のできる人は,世界どこに行っても仕事ができるだろう。そういった人をプロと呼ぶならば,その人たちは何か共通する要素を持っているはずだ。これは,自己啓発本や仕事術の本の概念が似ていることの原因でもあるだろう。

例えば7つの習慣の要素で,上記に引用したプロの要素を再分類してみる。

第一部・パラダイムと原則について(Part 1 Paradigms and Principles)
* 2.1.1 インサイド・アウト(内から外へ)(Inside-Out): 1, 6
第二部・私的成功 (Part 2 Private Victory)
* 2.2.1 第一の習慣・主体性を発揮する (Habit 1 Be Proactive): 2,
* 2.2.2 第二の習慣・目的を持って始める (Habit 2 Begin with the End in Mind): 3, 10, 11
* 2.2.3 第三の習慣・重要事項を優先する (Habit 3 Put First Things First): 7, 8

# 2.3 第三部・公的成功 (Part 3 Public Victory)
* 2.3.1 相互依存のパラダイム (Paradigms of Interdependence)
* 2.3.2 第四の習慣・Win-Winを考える (Habit 4 Think Win/Win): 4,
* 2.3.3 第五の習慣・理解してから理解される (Habit 5 Seek First to Understand, Then to Be Understood): 13
* 2.3.4 第六の習慣・相乗効果を発揮する (Habit 6 Synergize): 12

# 2.4 第四部・再新再生 (Part 4 Renewal)
* 2.4.1 第七の習慣・刃を研ぐ (Habit 7 Sharpen the Saw): 5, 9

うまく分類できない部分や,分類が正しくない部分もあるかもしれないが,大まかに同じことを言っているのではないか。結局,成功を自分で定義し,成功できる人の持つ姿勢やものの考え方は世界共通なのだろう。

また姿勢や考え方に限らず,多くの仕事術の本に共通する要素が書かれていることから,仕事のできる人の持つ要素は世界でほぼ共通な部分が多くあると考えられる。だとしたら,その「仕事術」を一旦身につけてしまえば世界のどこでも通用する人間になりうるということだ。

仕事術というwhatだけにこだわらずに,人生に対する姿勢や考え方といったhowも考慮しつつ,何が共通の要素なのかを考えて,そのエッセンスを学生のうちに3年間で身につけたい。