チャレンジが限界を広げる−保険としての一つの選択肢の役割

去年の6月のことになるが,トルコ旅行の帰りにバスがなくなって,空港まで帰れなくなる事態に陥りました.金を払えばタクシーで帰れたのですが,現地民に話しかけられて,循環ナイトバスでとりあえず空港の近くまで行ってみることにしました.英語も通じない,海外生活2カ月目で,危険と安全の区別もつかない状態で,それは自分にとってかなりの緊張に値するチャレンジでした.(今考えると,トルコはとても親日的で,さらには友達2人と一緒で,たいしたことのない状況だったのですが.)

そこで感じたことは,自分の場合,よい判断をするためには心の余裕が必要だということです.背水の陣で臨んだ方がよい結果が生まれることもあるでしょう.それは,自分が普段発揮できない最大限の力を発揮せざるを得なくなるからです.ですが,プロフェッショナルを目指す小僧としては,普段から最大限の力を出せるように努力するのが王道だと考えます.

もちろんまだ若いので,安全な選択肢を残すことが逆に「選択しないリスク」を高める結果になることもあります.あえて,自分を厳しい条件に放り込んでみて自分の限界を広げることも大切です.ですが,言い訳としての「背水の陣」だけには気をつけたいと思います.