アウトプットの量の多さが,成果を出す際のモジュール化の自由度を高める

これらのエントリーを読んで、アウトプットの量と仕事の余裕について考えをまとめてみた。

速度を速めるとゆっくりできる―DESIGN IT! w/LOVE

グーグルに淘汰されない知的生産術梅田望夫著『生きるための水が湧くような思考』

Outputの量が多いと、その中から必要な要素を取り出して組替え、そこに新たな価値を付け加える(少し文章を書きくわえる)ことで成果物を出すことができる。これがモジュール化の考え方だ。
Outputの量の多さは、組換え自由度を高め、成果物の質の向上につながる。そうすることで、短納期のルーティーンワークに翻弄されにくくなる。必要なOutputの量を確保するためには、毎日少しづつ蓄積していくことが有効だ。

注意すべきは、モジュール化を行うためには、各々の情報の属性を示す「ラベル」を記憶していることが必要だということだ。だが、記憶しておくべきはOutputの内容全てではなく、どこに詳細があるかとその詳細を思い出すきっかけ(タイトルなど)程度だ。

他の参考例として,梅田望夫さんが『ウェブ時代 5つの定理』を執筆された際の裏話には以下のように書かれていた。InputとOutputを絶え間なく繰り返された梅田さんの名言集は,まさにモジュール化されたOutputの産物だろう。

<引用>
梅田さんが二十代の頃からずっと続けてきた勉強法とはこうだ。毎朝四時、五時に起きては数時間、シリコンバレーを牽引するビジョナリーたちの著作・雑誌記事・ブログ等を大量に読み込む。その中でもとくにすぐれた切れのあるフレーズを抽出し、その言葉の本質的意味を深く考える。
全く新しい論理で行動するウェブ巨人たちの名言を深く考察することで、次なる技術革新を読み解き、行動するための核としてきた。と同時に、オプティミズムに溢れた彼らの言葉こそが起業へと突き動かし、あらゆる困難を乗り越えさせる勇気を与え続けてくれたという。
そんなことを十数年続けるうちに、蔵書は一万五千冊を超え、ウェブ上から集めてきたデジタルデータも膨大な量あるといった。

(注)blogger と はてなダイアリーと どちらが便利か検討中
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