気付き

インタビューの方法論−仮設したシナリオとの違いが発見

これも2008年5月ごろに某記者の方とお話をした時の気づきです.インタビューの前には,やり取りを想定して質問とその予想される解答を考え,シナリオをたてます.もちろん,本番のインタビューではそのシナリオ通りに行くことはまずありません.ですが,シナ…

ミクロ化するマスメディア

2008年の5月に日本の大手新聞社のベルリン支局に勤めている方と話して考えたことです.テレビ,新聞社が軒並み減収している昨今,私の場合はネットやブログ,twitterやSNSなどから情報を得る機会が多くなっています.海外に1年間暮らして感じた日本の特色と…

チャレンジが限界を広げる−保険としての一つの選択肢の役割

去年の6月のことになるが,トルコ旅行の帰りにバスがなくなって,空港まで帰れなくなる事態に陥りました.金を払えばタクシーで帰れたのですが,現地民に話しかけられて,循環ナイトバスでとりあえず空港の近くまで行ってみることにしました.英語も通じない…

プレゼンの訓練としてのプレゼンテーションのモジュール化のすすめ

日本の大学では,プレゼンテーションの教育を受ける機会が少ない.初めてプレゼンテーションをするのが,卒業研究の発表だという人も少なくないだろう.そういう人を対象として,論理的プレゼンテーション力を鍛えるためのプレゼンテーションモジュールのす…

相手の真意を慮ること

自分は相手の発する言葉を,その真意を考えずに言葉面だけ受け取ってしまうことがたまにあります.よく言えば素直,悪く言えばただのあほです.当たり前のことができていないということを忘れずに,相手の真意を慮ることを心がけていきたいです.

市販薬には慣れるが,漢方薬には慣れない

先日,風邪を引いたときに葛根湯を飲むとすぐに治ってびっくりしました.薬に慣れるのが嫌で,薬はなるべく飲まないようにしていたのですが,漢方薬に慣れて効果が薄くなるということがあるのか調べてみました.市販薬は使い過ぎると耐性がでてきて,あまり…

研究の方法論

『教授からのメッセージ』 困難だけれどもうまくいけば大きな仕事になるテーマ(松)、確実に論文になることが狙えるテーマ(梅)、この中間的な性質を持つテーマ(竹)を持つことをお勧めします。どれかがうまくいく筈です。ここで大切なことは、うまくいっ…

アイデアを実現する方法-オープンかクローズドか

自分の力が不足している場合は他者の力を活用するしかない。その際に,オープンな組織にすることで,各個人の負担を減らしつつ,効果を最大にできる可能性がある。

起業の難しさ−失敗すると雑務にまみれるのか?

『グーグルが無敵ではないことはエンジニアだけが知っている』 「過去7年におけるグーグル成功の最大の要素は『運』だった」(Sergey Brin, Co-Founder & President of Technology, Google, 2005)あれだけ世の中にインパクトを与える会社を成功させたのは運…

昼寝は15分か90分

今日は昼寝をしすぎた。反省。 昼寝をするならば,脳が睡眠状態に入ってしまう前に15分で起きるか,ノンレム睡眠とレム睡眠の1周期90分たってから起きるかのどちらかでないと非常に寝起きが悪くなって効率が悪い。

自分時間の20%以上は自分価値向上に,16%はいざというときのための時間に

『日本電産が脱帽した最強の中小企業(2)〜“5つの数字”で問題発見』NBOnline 「余裕があれば、『どうしても間に合わせてほしい』という急な要望にも応えられる。そうしたお客さんは、多少割高でも納得してくれるから、利幅も取れるし、『エーワン精密なら急…

ヨーロッパ(ドイツ・オーストリア)の窓はみんな同じ形で白色

ドイツ,オーストリアだけかもしれないが,新しい絵の窓はたいてい同じデザインで,窓枠の形や白色といった要素が共通だ。ヨーロッパは個性を重んじるから,それぞれ個性的なデザインなのではないかという先入観があったが,どうやら違うようだ。日本だと,…

議事録の難易度が,会議プロセスの成熟度を表す

本来議事録を取ることは難しくないはずだ。議事録を取るのが難しい大半の原因は,議論がまとまらないからである。・アジェンダを作ることで,会議の目的と,それを達成するためのプロセスを明確にする。 ・そのプロセスに沿って,ファシリテーションを行う …

いいタイミングの報告と相談−それぞれの企業のやり方を学ぶこと

インターン先ではあまりメールを使ったコミュニケーションをしない。主に電話か口頭での伝達だ。そこでは,上司にいかに時間を確保してもらうかが大事になる。いつも忙しそうな上司の暇そうな時をねらって,いやな顔をされないように相手の仕事の進み具合と…

プロとアマの違い−プロの要素は世界共通

プロとアマの違いについて以下のエントリーで面白い比較表が挙げられていた。『宴の支度 (3) 小さな変化からすべては始まる。「プロ」と「アマ」の13の違い』Lifehacking.jp プロ_____________________________アマ 1. 人間的成長を求め続ける _______1. …

会社の現状−PDCAのフィードバックが足りない

継続的改善の風土がない。それをPDCAサイクルに当てはめて考えてみると,フィードバックの部分(CheckとAction)がないということだ。何か新しいことをやると,やりっぱなしにして次の活動へ活かせない。例えば,現場に浸透せずに立ち消えになった活動について…

トイレのきれいさがその会社の生産性を表す

昔,何かの講演会でこの話を聞いた。その人が言うには,「つぶれる会社はトイレが汚い」という話だったが,この話は工場の生産性にも拡張できるのではないか。 トイレがその会社の(工場の)生産性を表す理由は ・客が入らないところで ・すぐに汚くなりうる…

5Sから継続的改善風土を生み出す

5S(ゴエス)とは、製造業やサービス業などの職場環境維持改善で用いられるスローガンである。各職場において徹底されるべき事項で、整理・整頓・清掃・清潔・躾(習慣化の場合もある)の5項目を指す。 ウィキペディア(Wikipedia) こちらのマネージャーは…

5S活動で,なぜGL(group leader)よりも気付くのだろう−比較できることの強さ

5Sのワークショップを開いて,GLと一緒に工場を見たときの気づきだ。GLが気付かない改善が必要な部分(標準化されていないモノの流れ,置き場所や整理の不行き届き)に自分は数点気付いた。なぜ,現場で30年以上働いているベテランのリーダーが気付けない部…

「今が一番いいじゃないか」と言われて反論できないのは自分が事実を把握していないからだ

工場で改善提案を現場の人にする時に,「今が一番いいじゃないか」と言われ,うまく反論できない時がある。基本的なことだが,自分が事実を把握して相手に説明できるまでに理解していないからだ。反省して,次につなげよう。

収束と発散の繰り返しによる進化

人は,その住む場所において,収束と発散を繰り返して進化してきたのではないか。たとえば,農耕が始まってから新大陸発見までが収束期,それ以降は収束と発散を繰り返しているのではないか。今はネットの発達による情報の収束によって,居住地は発散傾向が…

「はてなbook(仮称)」の効果−知識の調査と理解をサポートする

やりたいことが10個あったとして結局できるのは2つか3つで述べた知識習得の3段階:(1)調べる (2)理解する (3)生み出す の中で(1)から(2)の「関連付け」の段階までを補助するプラットフォームとなりえるのが,「はてなbook(仮称)」のプラットフォームではな…

世界を良くするための仕組み

何か今は希望に満ち溢れているのつづき。動的で,自立分散的に問題解決を促すインセンティブを生み出すシステムについて具体的に考えてみる。 何か仕組みを作る際には,いつも何かの要因を考慮に入れ損なう。それが,クリティカルな要因に成長すると,システ…

何か今は希望に満ち溢れている

今,未来が待ち遠しくて仕方がない自分の気持ちはまるで小学生,中学生のころのようだ。 人生の終わりまでまだまだ時間が長い。今の成長曲線で成長し続けるとどうなるのか,楽しみでしょうがない。自分はこれから,何でもできる可能性を秘めている,と思えた…

やりたいことが10個あったとして結局できるのは2つか3つ

なぜできることが2つか3つに限られるのか。それは10000時間の法則に関係があるのかもしれない。もし,10000時間を3年で達成しようとすると,一日約10時間を費やすことが必要だ。だが,なぜ10000時間も費やすことが必要なのだろうか。知識の習得を(1)調べる (…

35歳くらいがゴールのためのスタートか

金融という道具が独り歩きした結果,現在の資本主義の仕組みに疑問を持つような,この時代に生きていてよかった。変化が生じるということはチャンスが多くあるということだ。そして,その渦中ではなく,多くの選択肢がある状態で変化に望むことができる有利…

システム−仕組化の根本的問題と自分が学ぶべきもの

抽象的な話だが,システムを考えるときは前提条件・目的にそって考慮すべき情報量を絞っていき,モデルを構築する。モデル化すると,扱うべき変数が少ないため,一致する場面が多くなり,より一般的に議論することができる。問題は,そぎ落とされた情報の中…

友達との熱い議論−自分が知らないということに気づける

今は昔と比べて友達と口角泡を飛ばして議論することが少なくなっているそうだ。昔との比較はできないが,確かに今まで自分が本気で議論をする機会はあまりなかった。でも今は,Vulcanusプログラムに参加している28人のうちの一人としてヨーロッパにきて,27…

費用対効果で考える教育

教育における費用対効果についての2つのエントリー費用対効果教育 受験勉強とは違います――社会人のための「学習目標立案講座」既存の仕組みの中で同じアウトプットを得るためにインプット量を減らすことは問題ない。ただその次に,同じインプットでアウトプ…

分業の効果とHRMの課題―全体の20%の人しか満足する仕事を与えられていない

人の文明が劇的に進歩しだしたのは,分業が始まってからだ。 『さあ、才能に目覚めよう』(マーカス・バッキンガム著:日本経済新聞社)によると,101の企業に勤める1700万人以上の従業員に「最も得意な仕事をする機会に毎日恵まれているか」というアンケー…